8週間でのシステム導入:ある専門保険会社のケーススタディ
Abstract
Oceanwide社のソリューション‘Bridge’を導入することで新たな市場の開拓を加速化させた保険会社(Riptide Insurance Company)の事例を紹介します。
「今回取り上げる専門保険会社は名前の公表を望んでいないため、Riptide Insuranceという仮称を使いました。同社の親会社は損害保険に特化するグローバルな保険会社で、米国とカナダに拠点を置き、30種類を超える商品を手がけています。Riptide Insuranceは小型帆船分野での事業拡大を視野に新たな専門商品の迅速な投入を目指していましたが、自社の既存システムや親会社のソリューションでは十分に対応できないことがわかりました。この分野に特有な季節要因を踏まえると、臨機応変にシステムを導入する必要がありましたが、同社はこれを実現させました。
セレントの最新レポート「8週間でのシステム導入:ある専門保険会社のケーススタディ」は、Riptide Insuranceが新市場への参入にあたって直面したビジネス課題を取り上げるほか、同社のアプローチおよびOceanwide社との提携関係についても紹介しています。同社は人的資源、業務プロセスおよびテクノロジーソリューションを巧く連携させることで、8週間という短期間でソリューション導入を完了させ、当初の予想を上回るビジネス成果を生み出しました。
Riptide Insuranceは、保険業務に関する豊富な知識と実績を持つベンダーを提携相手に選びました。このベンダーは小型船舶保険に関する専門知識を活用するとともに、機動的に開発を進め、SaaSベースの優れた販売ソリューションを利用しました。これによってRiptide Insuranceは導入に向けてビジネスの側面のみに注力することができ、テストプロセスの短縮を実現したほか、インフラの確保・設置に伴う大幅な作業の遅れも発生しませんでした。
専門分野に特化する保険会社は、業務上のニーズを使い勝手のよいプロダクション・ソリューションに直ちに反映できるようにするため、柔軟性の高いコンポーネント型システムを導入する必要があります。
「Riptide InsuranceはSaasを使った成熟度の高いコンフィギュレーションベースの販売ソリューションを導入することで、従来のITインフラ費用やシステムの遅延を気にかけることなく、システムに関わるビジネスの側面のみに集中することができました。同社が8週間という短期間でシステムを実装できたのは、SaaSベースのソリューションを採用し、海上保険に関する専門知識を持つベンダーと提携したからです」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートを執筆したベン・モアランドは述べています。
本レポートは14p、5図で構成されています。