個人向け保険商品のプライシングの将来
2008/06/27
Abstract
保険数理に基づくプライシングが進化し続ける中、保険会社にとっての緊急課題は、その精度のさらなる向上がパフォーマンスの改善に結びつくかどうかという点です。
米国で大手保険会社から住宅または自動車保険を購入した人は、同国の人口より多い2~10億個の「セル」に分類される可能性があります。保険会社による顧 客の分類は細分化が進んでいるだけでなく、その頻度も増しています。場合によっては、最新の保険金請求データが更新されると同時に見積価格が変更される ケースもみられます。
セレントのレポート「個人向け保険商品のプライシングの未来」は保険数理に基づくプライシングに注目し、保険会社は請求金予測額の精度 を向上させることよりも顧客価値を創出することに注力すべきであると論じています。すなわちロイヤルティの向上が見込まれ、将来、保険料上昇の可能性が高 く、さらに他の(適切なプライシングによる)商品やサービスを購入する公算が大きい顧客を獲得・維持できるようなプライシングを行うべきでしょう。
顧客のライフタイムの管理をめぐる課題はケースごとに異なります。例えば、ブローカーを通じた販売はブローカーとの関係を最適化するチャンスとなり、最終顧客の管理と同様の高い成果をもたらします。ただし、その原則はどのケースにも共通しています。
本レポートは12ページから成り、4つの図が掲載されています。