中国の資本市場におけるテクノロジートレンド
2014/10/24
フア・ジャン
Abstract
中国の資本市場におけるIT投資は拡大しているものの、速度は速くありません。規制緩和と新たなビジネス分野によって、金融機関と技術ベンダーの両方に新たなビジネスチャンスが生まれています。
規制は中国の資本市場に多大な影響を及ぼすでしょう。市場の開放, 新たな製品、外資系企業の流入がそのトレンドです。自己勘定取引会社および資産運用会社の成長、新たなシステム要件(デリバティブ取引のサポートなど)、および国際化が後押しし、外国製システムを採用する国内金融機関が増えています。
セレントの最新レポート「中国の資本市場におけるテクノロジートレンド」では、市場規模、規制、IT投資の動向、およびベンダーの状況を検証します。
新たな投資対象分野として、クラウドコンピューティングが浮上しています。
「証券業界では、上海証券取引所が提供するサービスをはじめ、クラウドベースのアプリケーションや、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のアプリケーションが採用され始めています。こうしたサービスは、証券会社にとっては、取引や投資分析に役立つでしょう。しかし、クラウドベースのアプリケーションはデータセンターを中国国内に設置しなければならないなど、障壁もあります」と、セレントのアジア金融サービスグループのアナリストで本レポートの著者である フア・ジャンは述べています。