リスク管理業務の再構築:REGTECHの分類
2021/10/20
既存のリスク業務の限界と、その問題を解決する先進テクノロジーの可能性を認識している金融機関は、Regtechプロバイダーと積極的に連携している。
Abstract
リスク管理機能を支える専門技術は従来、社内の開発チームだけでなく、外部のソフトウェア開発会社やシステムインテグレーターからも提供されてきた。この2つの伝統的な技術供給源に、第3の供給源としてRegtechスタートアップが加わりつつある。Regtech企業はすでに、広大かつ急速に変化している状況の一部であり、多額のベンチャーキャピタルやプライベートエクイティ投資によって支えられている。
セレントは、金融機関がこの複雑な市場に体系的にアプローチできるよう、リスク管理テクノロジー市場全体の中でRegtechプロバイダーを位置づける手法を考案した。この手法の目的は、金融機関による乱戦模様のRegtech市場のナビゲート、自社のリスク管理テクノロジーと最新テクノロジーの比較評価、Regtech導入が有効なリスク管理の取り組みの特定を支援することである。
セレントのRegtechの分類は、3つの軸で構成されている。
- テクノロジー・フレームワーク:3つの進化段階に分類される
- Regtech構成要素:Regtechスタートアップが一般的に使用する4つの主要テクノロジーで構成される
- リスク管理機能:金融/ 業務リスク、金融犯罪コンプライアンス、Suptechなど9つの分野に分類される
セレントは、これら16の要素を用いて、Regtechスタートアップや既存のプロバイダーが提供するリスクソリューションをどのように定義できるか考察している。また、規制当局への報告、GRC (企業統治・リスク管理・法令順守) および規制変更管理、コンプライアンスおよび行動規範、金融犯罪コンプライアンス、モデル管理などの難解なリスク機能にRegtech技術がどのように適用されるかを示している。
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