保険会社における アプリケーション・ランドスケープの簡素化
2007/11/28
キャサリン・スタッグ・マーシー
Abstract
世界の大手保険会社はコアシステムのリプレース、ポートフォリオの合理化、インフラの統合などに取り組んでいます。アプリケーション・ランドスケープの簡素化にあたり、多くの保険会社は既存のコアシステムが抱える課題の解決を迫られています。
全ての保険会社にとって、顧客や代理店のニーズに対応することは今や最優先課題です。セレントは最新レポート「保険会社におけるアプリケーション・ランドスケープの簡素化」で、欧米の大手保険会社が進めている取り組みを明らかにしました。保険会社では多数のフロントおよびバックオフィスシステムを持ち、複数の業務部門の処理プロセスが重複しているケースが数多くみられます。この結果、システムの柔軟性をめぐる問題が多発し、コストも押し上げられています。
「アプリケーション・ランドスケープの簡素化は簡単ではありません。それは、走っている電車の車輪を走ったまま取り替えるようなものです。しかし、この問題を克服しなければ、アプリケーション・ランドスケープの重複や非効率性によるITコストの拡大は避けられません。」とセレントのシニアアナリストキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
アプリケーション・ランドスケープの簡素化というのは実に困難な作業ですが、アジア、欧州、北米の大手保険会社の多くは着手しはじめています。先行組のこうした取り組みが成功し、収益に反映されるようになれば、後進組もこの問題に取り組まざるを得なくなるでしょう。
本レポートは2表と3図を含む15ページで構成されています。