最貧困層向けマイクロインシュアランス:インド農村部のケーススタディ
2011/12/20
プラティマ・ラジャン
A Case Study in Rural India
Abstract
2008年までインドのマイクロインシュアランスは州主導で実施されており、保障範囲や対象は限られていました。Financial Inclusion Network and Operations Ltd.(FINO)とICICI Lombard General Insurance Companyが生体認証スマートカードを使った保険商品を開発し、農村部のターゲット層に提供していました。その後中央政府がこの方式を採用し、国民健康保険制度を意味する「Rashtriya Swasthya Bima Yojna (RSBY)」として定着させています。
セレントの最新レポート「最貧困層向けマイクロインシュアランス:インド農村部のケーススタディ」は、この全国的な保険制度のビジネスモデルを検証しています。同モデルは、社会的目標だけでなく、ステークホルダーの経済的自立を可能にする選択肢も念頭に置いて構築されたものです。レポートでは、インドにおけるマイクロインシュアランスの保障範囲や対象の大幅な拡大を可能にするテクノロジーに焦点を当てています。
「農村部向けのRashtriya Swasthya Bima Yojnaで採用されているテクノロジーは、安全な処理機能を備えている上、査定およびモニタリングも簡単にできるため、現金や必要書類がなくても取引が可能です」とセレントのアナリストでレポートを執筆したプラティマ・ラジャンは述べています。
本レポートは、新興市場でマイクロインシュアランスまたは健康保険事業への参入を目指す保険会社にとって有益な情報を提供しています。