世界最大規模の銀行がUnix導入を決めた経緯
2010/02/17
バート・ナーター
Abstract
インドステイト銀行(SBI)は世界最大規模に並ぶ銀行で、その支店数はバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ(ワコビアを含む)、JPモルガン・チェース(ワシントン・ミューチュアルを含む)の合計に匹敵します。しかし、SBIは新たな勘定系システムを導入するにあたって、メインフレームではなくUnixプラットフォームを選択しました。
セレントの最新レポート「世界最大規模の銀行がUnix導入を決めた経緯」は、SBIが国内拠点(17,385ヵ所の支店、20,000台のATM、2億6,200万件の口座)のシステムとしてTCS BαNCS を採用し、HPのSuperdome上で動作させる決定をした経緯を紹介しています。これだけの規模を持つ銀行はメインフレームを採用するのが一般的ですが、SBIはそうした枠にとらわれることなく、国内業務のリアルタイムシステムのプラットフォームとしてUnixを選択しました。
出典:アニュアルレポート、各行のウェブサイト
「これまでは、メインフレームに勝る規模を持つシステムはないというのが常識でした。しかし、今やUnixを使うことで同規模のシステム構築が可能になるだけでなく、これを低コストで実現することもできます」とセレント銀行グループのシニアバイスプレジデントのバート・ナーターは述べています。
本レポートではSBIとその組織の規模、さらに同行が国内市場で展開している事業について紹介しています。また、同行が新たなプラットフォームで動作する新しい勘定系システムへの移行を決定した過程を検証しています。さらに、システム移行が同行にもたらした成果についても明らかにしています。
本レポートは14図と3表を含む44ページで構成されています。