保険業界におけるオンライン販売およびマーケティング:現況と展望
Abstract
(このレポートは2007年7月17日に"Online Insurance Sales and Marketing: Whats Happening and Whats Next"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2008年2月14日に発行しました。)
オンラインによる保険商品の売上高は2011年までに倍増し、個人向け自動車保険、生命保険、医療保険等の販売におけるインターネットの役割はさらに重要になるでしょう。
セレントの最新レポート「保険業界におけるオンライン販売およびマーケティング:現況と展望」は、2002年に発行した「Online Insurance Sales and Marketing: Practices and Profiles(保険業界におけるオンライン販売およびマーケティング:その手法と概略)」をアップデートしたもので、主な内容は以下の通りです。
- インターネットは個人保険の売り手と買い手を結ぶコミュニケーションチャネルとしての重要性を高めている。
- 消費者の多くは保険商品の購入プロセスにおいて「インターネットを部分的に利用している」。
- 顧客を直接自社のサイトに誘導する大々的なマーケティングキャンペーンを行う資金的余裕のない保険会社にとって、グーグルやヤフーなどの検索エンジンは重要なチャネルであり顧客を取り込むために検索エンジンの最適化に取り組んでいる。
- オンライン売上高そのものは上昇傾向にあるが、売上高全体に占める割合は個人向け自動車保険でも引き続き15%未満で推移するとみられる。
レポートでは、個人向け自動車保険、生命保険、医療保険の現在の売上高を「インターネットを部分的に利用している」「インターネット上で開始している」「すべてのプロセスをインターネットで行っている」の3つに分けて推計しています。
レ ポートでは売り手と買い手を様々な方法で結ぶオンラインのエコシステムを紹介しています。このサイクルの中では、検索エンジンが主導するオンラインマーケ ティングや代理店のウェブサイトを介して消費者と保険会社が直接やり取りしています。保険会社がそうしたやり取りを管理・主導できなければ、中間業者を通 じて潜在顧客を他社に奪われてしまうかもしれません。
オンラインによる多様なマーケティングおよびセールスの現状を明らかにするため、レポートでは個人向け自動車保険、生命保険、医療保険の3つの分野における大手保険会社、アグリゲーターおよびオンライン代理店のウェブ上での活動を簡単に紹介しています。
レ ポートで取り上げた保険会社は、個人向け自動車保険ではState Farm、Allstate、Progressive、Geico、Nationwide、生命保険はAIG、MetLife、Northwestern Mutual、プルデンシャル、New York Life、個人向け医療保険はUnitedHealth、WellPoint、Kaiser Permanente、エトナ、Health Care Service Groupの各社です。アグリゲーターとオンライン代理店では、eHealthinsurance、Insweb、Esuranceを取り上げました。
本レポートは9図と8表を含む36ページで構成されています。