ブロックチェーン・キャピタルマーケッツ Part 1: 資本形成の新たなパラダイム
2017/11/30
ICOとトークンは、オープンソースプロトコルの推進と経済的なインセンティブを同時にもたらすものです。これら2つの組み合わせにより、イノベーションと創造的な破壊(creative destruction)はかつてないレベルへと引き上げられます。
Key research questions
- ブロックチェーン・キャピタルマーケッツとは?
- 最近のデジタルアセットの価格変動から何を読み取るべきか?
- 2018年以降のブロックチェーン・キャピタルマーケッツの成熟に伴い、どういったトレンドに着目すべきか?
Abstract
トークナイゼーションと分散型インターネット(decentralized internet)は、デジタルコマースの新時代の到来と、Web2.0からの進化をもたらします。
本レポートは、分散化、トークナイゼーション、ICOを取り上げるレポートシリーズの第一弾です。
分散化やトークナイゼーション、ICOについては、既に多くのことが語られてきました。しかし、このイノベーティブな資金調達手法が資本配分や投資の仕組みに与える影響については、正確なことはほとんど語られていません。
分散型デジタルエコノミーの時代において、トークナイゼーションがどういった位置づけを占めるのか。本レポートではそのフレームワークを詳しく考察します。
機関投資家層がデジタルアセット投資に取り組もうとする今、BitcoinやEthereumなどの仮想通貨は、投資の受け皿としての恩恵を享受するのに最適なポジションにいるように見受けられます。
しかし、大きなビジネスチャンスは、他の領域にこそ見出せるかもしれません。Web 3.0の名の下で、インターネットを分散型に構築し直すもの、すなわちICOです。