中南米における損害保険会社のIT優先事項
2022/03/01
2022 P&C Edition
Abstract
セレントは毎年、アジア太平洋、欧州、中東・アフリカ、中南米、北米など、さまざまな地域の保険会社CIOを対象に調査を行っている。2021年末から2022年初めにかけて、中南米の保険会社CIOの調査を実施した。中南米の損害保険会社から、47の保険事業のIT責任者であるCレベル幹部23名が調査に参加した。調査内容は比較的簡潔だが、ビジネスの優先事項、IT予算、投資の優先事項、クラウドの導入、インシュアテックの導入など、幅広いテーマをカバーしている。
この2 年間は、損害保険会社にとって不確定要素に満ちていた。2020年、保険業界は野心的な技術投資によって楽観的な見方をしていたが、COVID19の大流行により多くのプロジェクト、特に大規模なエコシステムの現代化/ 変革プロジェクトが遅れた。2022年、保険会社CIOは見通しの明るいスタートを切ったように思われる。彼らの活動へのパンデミックの影響は小さいと思われ、CIOは再び意欲的になっていることが調査結果から読み取れる。
第9回目のIT優先事項の調査である本レポートでは、以下について明らかにしている。
1) 中南米の損害保険会社におけるIT投資の推進要因とは?
2) 中南米の損害保険会社によって計画されているITに関する活動のレベルは?
3) 中南米の損害保険会社が予定しているIT投資とは?