アジアのデリバティブ取引:成長と共に加速する競争
2011/02/01
アンシュマン・ジャスワル
Abstract
(このレポートは2010年9月2日に”Derivatives Trading in Asia: Struggle for Regional Supremacy”というタイトルで英文で発表しましたが、日本語版を2011年2月1日に発行しました。)
アジアのデリバティブ市場は、ここ数年、高い将来性をみせつつ発展してきました。アジアの証券取引所は、この地域の成長を追い風として生かせる有利な立場にあります。こうした急成長が競争の加速につながり、生き残りと成功を目指す取引所は革新的で多様な取り組みを続けることを迫られています。
セレントの最新レポート「アジアのデリバティブ取引:成長と共に加速する競争」は、アジア太平洋地域のデリバティブ取引の現状について論じています。この地域は経済成長が著しく、デリバティブ取引に対するニーズも高まっています。今後は取引所での取引を中心とする新商品が数多く投入され、市場および競争の拡大に一層拍車がかかるものとみられます。
韓国取引所は独自の形態をとっていますが、その他の取引所は比較が可能です。中国とインドの取引所はアジア市場における売買高シェアを拡大して韓国取引所の全般的な優位を脅かしており、この傾向は今後も続くとみられます。ここ数年でアジア市場全体の売買高は26%以上も増えています。
出典:セレント
「アジアのデリバティブ取引所は、世界の競合相手の指標となってきました。近年の成功をさらに発展させるためには、商品レンジの拡大、より優れたシステムの導入、デリバティブ商品の相互上場などを進めることが重要です」とセレントのシニアアナリストでレポートを執筆したアンシュマン・ジャスワルは述べています。
このレポートは20図と2表を含む36ページで構成されています。