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日本の証券業界のIT投資動向

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2008/03/14

Abstract


(このレポートは2007年12月31日に日本語で発表されましたが、英訳版を"IT Investment Trends in the Japanese Securities Industry"というタイトルで2008年3月14日に発行しました。)

国内証券業界のIT投資額は、今後も継続的に成長するでしょう。セレントの予測では、日本の証券会社のIT投資は、2008年度には4000億円に迫り、2011年度(2012年3月)には 5300億円に達する見通しです。

この数年の間、集中市場の分散化が囁かれはじめ、規制緩和をきっかけに私設取引所(PTS)や 取引所外取引などが関心を集めています。すでに稼動しているPTS/ ATSでは、市場の株 式売買が増加するにつれて取引高が徐々に拡大しており、国内市場の分散化が始まりつつあります。

「国内の証券業界の市場構造の変革は証券会社に大きな影響を与えるでしょう。業界が変革を邁進する中、今後もIT投資はさらに拡大する見通しです」と セレントのアジアリサーチグループのアナリストで今回のレポートを執筆した万仲 裕美子は述べています。

日本の証券業界のIT投資は、証券市場の回復を受けて2005年と比較して大幅に増加しています。世界の証券取引所をはじめ、海外主要プレイヤーが世界のキャピタルマーケッツへのアクセスを拡大するにつれて、国内の証券会社もグローバル化を迫られています。更に、ホールセール、リテール共に、顧客向けシステムの精度向上、機能充実に注力しており、新たなテクノロジーや既存システムのアップグレードに積極的に投資しています。

セレントの予測では、国内で活躍する証券会社のIT投資は、2008年度は4000億円に迫り、2011年度(2012年3月)には5300億円に達する見通しです。証券会社のIT投資額は 2002年度から2006年度まで年平均成長率10.11%で拡大してきましたが、2007年度以降の年平均成長率は11.7%となる見込みで、証券業界のIT投資の拡大はさらに速度を増すでしょう。

当レポートでは国内証券業界を取り巻くビジネス環境を俯瞰するとともに、今後のトレンドを展望します。さらに、証券会社がどのような分野に投資していくのかを分析しています。

当レポートは23図を含む全35ページで構成されています。