新勘定系システム導入による Egyptian American Bankの成功例
Abstract
Egyptian American Bankは勘定系システムを「FLEXCUBE」に移行したことで、バックオフィスの効率性を2倍以上向上させ、IT部門の従業員1人当たりの顧客数を3倍以上増加させることにも成功しました。
Egyptian American Bank(EAB)はエジプトの国営銀行Bank of Alexandriaとアメリカン・エクスプレスの合弁事業で、エジプト国内に32の支店を展開しています。 セレントは最新レポート「新勘定系システム導入によるEgyptian American Bankの成功例」で、同行がオラクル、マイクロソフト、ヒューレット・パッカードおよびシスコシステムズのインフラテクノロジーを使って勘定系システムをi-flex社の「FLEXCUBE」に移行した過程について調査しました。
EABは2003年初めに勘定系システムの選定を開始し、当初の計画より早い2004年10月にはシステムを稼働しました。新システムの導入は同行に様々なビジネス効果をもたらしました。単一の先進的な統合システムを導入したことでIT部門とバックオフィスの効率性がともに向上しました。バックオフィスの従業員は420名から230名に減少して効率性が約2倍アップする一方、IT部門では従業員が65名から28名に減少したことで従業員1人当たりの顧客数が3倍以上も増加しています。また、利益率は32%上昇しました。それと平行して同行の顧客数と口座数はともに増加を記録しました。
出所: EAB, セレント分析
「同行は、極めて短期間のうちに勘定系システムの全面的な移行を成し遂げました。EABの事例は、専門チームがいかに迅速にIT部門の効果的な再編を実現し、銀行全体の効率性を向上させることができたかを示しています。同行の成功例で、バックオフィスにおけるコスト削減がIT部門のコスト削減と同じくらい重要であることが証明されました。また、勘定系システムの移行による効果も確認されました」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポート執筆者のバート・ナーターは述べています。
全15ページから成る本レポートには7つの図表が掲載されています。