2016年 リテールペイメントのトップトレンド
2016/03/09
Abstract
本レポートは、セレントのアナリストが2015年を通じて注目し、2016年の業界を方向付けるとみられるリテールペイメントの重要テーマを取り上げます。
ペイメントのトレンドについての恒例レポートの第6弾で、以下の4つのテーマを取り上げています。
- 「Pays」、ホストカードエミュレーション(HCE)、コンテクスチュアル・ペイメントがモバイル決済の普及を促進している。
- セキュリティを徹底的に重視する傾向は変わらない(EMV、トークン化、 3DS 2.0、本人確認および認証)。
- 銀行のAPIは決済に幅広い影響を及ぼすとみられる。
- フィンテック企業が決済分野に参入する動きが続き、銀行との提携を模索する傾向が強まっている。
- 取引データは商業のイノベーションを促す究極の目標である。
「デジタル決済は2015年もペイメント業界の優先課題とされてきましたが、2016年もその傾向は続くでしょう。Facebook MessengerとUberなど、企業間で顧客のデジタル経験を統合する動きが見え始めています。銀行は、セキュリティをおろそかにすることなく、バンキングサービスと決済サービスを顧客のデジタル経験に組み込む方法を考える必要があるでしょう」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したジルビナス・バレイシスは述べています。
決済業界は、かつてないほどダイナミックで活気に満ちています。今日のリテールペイメントをめぐる重要な動きを明らかにし、その変化に対応しようとする金融機関が参考にしていただければ幸いです。
本レポートは26p、12図と2表で構成されています。