中小企業向けデジタルバンキング・プラットフォーム:グローバル編
2022 XCelent Awards:VendorMatchを活用した評価
Abstract
デジタルバンキング、特にモバイルバンキングは、消費者や中小企業経営者が場所や財務状況に関係なく金融サービスを利用しやすくし、あらゆる顧客にサービスを提供する経済性を向上させることで、金融包摂を推進する役割を果たしている。デジタルバンキングは、特に現金からデジタル決済への移行や、クレジットへのアクセスを促進している。多くの零細企業では、デジタルバンキングによって取引口座から貯蓄口座への振替やクレジットの利用が容易になっている。デジタルバンキングへのアクセスを増やすために、オープンペイメントを活用したスーパーアプリやウォレットに組み込んだり、代理店や販売会社によって提供することもできる。更に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を採用している国では、デジタルバンキングによってCBDCへの移行が促進されるだろう。
セレントの「中小企業向けデジタルバンキング・プラットフォーム:グローバル編」では、成熟市場と新興市場の両方の金融機関がデジタルのレベルを引き上げ、経済成長と金融包摂にさらに貢献することを可能にしているさまざまなテクノロジーベンダーについて考察している。
金融機関がベンダーの状況をより深く理解し、ベンダーを比較できるようにするために、セレントはAdvanced Technology(先進技術)、Breadth of Functionality(幅広い機能)、Customer Base and Support(顧客基盤とサポート)の3つの側面からベンダーを評価・表彰するABCメソッドを開発した。ABCメソッドは、これらの重要な意思決定要素について比類のない評価を行い、ベンダーを格付けする。下図は、A、B、Cの各次元で本レポートの対象となるベンダーを並べたものである。
本レポートでは、セレントが提供するVendorMatchを利用して各ベンダーから広範なRFI情報を収集し、次の11社のベンダーについて評価している。Backbase、BPC、CR 2、Diasoft、i-exceed、Infocorp、Infosys Finacle、Oracle、SAP Fioneer、Software Group、TCS