2012年 英国保険会社のCIO調査
2012/03/13
キャサリン・スタッグ・マーシー
Abstract
英国の保険会社による2012年のIT投資は、主にコアシステムの入れ替えや電子取引機能の拡充に振り向けられるとみられます。
ここ10年間は金融危機とそれに伴う経済の混乱により、事業環境が芳しくない状況が続きました。しかし2012年に入り、英国では生保・損保セクターとも成長見通しが強まっています。
セレントの最新レポート「2012年 英国保険会社のCIO調査」は、英国の保険会社のIT計画と優先分野を紹介しています。各社とも今年は成長を見込んでおり、業務の効率化を進める計画です。
「成長と業務の効率化という2つの目標を達成するため、保険会社は引き続きレガシーシステムの更新を優先的に進めています。英国保険業界の上位20社のうち半数は既にシステム更新を決定しており、市場は本格的な拡大基調を示しています。今後3~5年間は、計画の実行に伴い多額のIT投資が続くでしょう」と、セレント保険グループのシニアバイスプレジデントでレポートを執筆したキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
レポートでは、2012年の保険業界のビジネストレンドと、それがIT投資に及ぼす影響について詳しく説明しています。業務上の主要課題を明らかにし、保険会社が検討を進めている総合的なIT投資計画と優先分野を紹介しています。また、予算およびIT投資の内訳、投資対象分野、新たなテクノロジーに対する関心なども取り上げています。
本レポートは、セレントが継続的に行っている業界関係者への取材や、2011年末から2012年初めにかけて保険会社19社のCIOを対象に実施したインタビューの結果にもとづいて、業界のトレンドやデータをまとめたものです。