北米金融機関におけるモバイルアプリケーションの最新動向:キャピタルマーケットとウェルスマネジメント
Our Annual Update on Mobile Apps
Abstract
金融機関、ウェルスマネジメント会社、オンライン証券会社の多くは、スマートフォンからアクセス可能なウェブサイトを開設しています。一方、ユーザーはスマートフォンやタブレットにインストールしたアプリケーションを通じた、より多様でダイナミックな顧客経験を望むようになっています。
セレントの最新レポート「北米金融機関におけるモバイルアプリケーションの最新動向:キャピタルマーケットとウェルスマネジメント」は、モバイルデバイスの普及拡大の状況、金融機関が顧客向けアプリを導入または更新する際に考慮すべき業務・システム上の重要課題は何かを明らかにしています。アプリやコンテンツの向上を通じてより魅力ある顧客経験を提供することは、個人および機関投資家を取り込む上で不可欠となっています。セレントはこのテーマで毎年レポートを発行していますが、今回はモバイルデバイスとアプリケーションに焦点を当て、金融機関とITプロバイダーがこの分野で直面する業務・システム上の課題を取り上げています。
市場のボラティリティや定年退職を迎える人口の増加に加え、マドフ氏による金融詐欺事件が発生したことを受け、個人投資家が自らの投資ポートフォリオや口座の監視を強める動きが広がっています。ウェルスマネジメント口座のほとんどはオンラインでアクセス可能になっていますが、投資家の多くはスマートフォンのアプリを使って自らの口座にアクセスすることを望んでいます。また、他のアプリと同レベルまたはそれ以上の顧客経験を望む声も上がっています。
「資本市場やウェルスマネジメント業界では、新規アプリの投入や既存アプリの更新を促す材料に事欠くことはありません。金融機関が競争力を維持するためには、こうしたアプリの投入は不可欠といえるでしょう」と、セレント証券グループのシニアアナリストでレポートを執筆したビル・ファーンレイ・Jr.は述べています。
オンライン証券はオンライン取引ツールをいち早く提供し、スマートフォンのアプリを使った取引を可能にしました。オンライン証券がアプリを投入するに至った背景には、トレーダー(とりわけアクティブトレーダー)がスマートデバイスを通じていつでもどこからでも取引できる情報とツールを提供したいとの考えがありました。
本レポートは22p、1図と12表で構成されています。