2025年 エンタープライズ・データ・マネジメントの展望 : パート1
2022/01/12
戦略変更の要因と新たな機能
Abstract
デジタル化、人工知能(AI)、戦略的なデータインサイト活用の必要性が高まる中、キャピタルマーケッツおよび投資会社において、エンタープライズ・データ・マネジメント(EDM)は継続的に更新・評価されており、企業が必要とするトップダウンの取組みにより、新たなレベルの緊急性が生じたほか、次世代機能の開発に向けた資金調達の動きも拡大している。
本レポートでは、企業がEDMで成功を収めるために追求している業務上および戦略上の重要なテーマに焦点を当てている。以下にその一部を紹介する。
- データの活用不足という課題の克服、ビジネスに密接に関連しているデータイネーブルメント、より摩擦のないデータガバナンス、および「プライバシー・ファースト・バイ・デザイン」(仕様段階からプライバシー保護を第一に考える)に向けて野心的な動きが見られる。
- フロントオフィスは引き続きテクノロジー投資に焦点を当て、デジタル志向の「データリッチ」なフロントオフィスの提案、より迅速な付加価値データイネーブルメントの導入、大規模なポートフォリオのカスタマイズの実現、仮説/観念化の反復テスト機能の強化を目指している。
- さらに、データテクノロジーの最先端領域は、ユーザビリティとデータアクセス向上へとシフトし続けている。一般的に、データツールのユーザビリティや使いやすといった「体験的な機能」は、バイサイド/ セルサイドの両方でかなり上位に位置づけられている。
- これらは、多くの組織で現在進行中であるデータとインサイトの広範な民主化の促進に向けた動きと一致している。直感的なUI (ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザー体験)、ビジネスフレンドリー/ セルフアセンブリーなメソッド、セルフサービスのデータ・アナリティクス・アプローチ、ローコード/ノーコード、コラボレーション機能などの特徴は、データ検出/検索、データ準備、データ分類 (自動化されたデータとスマートデータ) などの機能において高く評価されている。