認証プロセスの強化:利便性と安全性のバランス
2016/07/19
Abstract
顧客ニーズ、規制およびテクノロジーの変化に伴い、銀行は認証プロセスを改めて強化する必要性に迫られています。本レポートは、これらの変化をもたらす要因を明らかにし、認証についてのセレントのビジョンを示しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | バンキングにおける認証とはどのようなものか? |
2 |
認証をめぐる変化を促す要因とは何か? |
3 | 認証に関するセレントのビジョンは? |
顧客の認証をめぐる議論は今に始まったことではありません。金融機関は、日常的に様々な方法で本人確認・認証をめぐる課題に対処していますが、ここにきて顧客ニーズ、規制、テクノロジーの重要な変化に伴い、銀行は認証プロセスを改めて強化するよう迫られています。
「セレントが考える最高水準の認証プロセスとは、高い安全性とスムーズな顧客経験を同時に提供するものです。これを実現するためには、強固な基盤の上に認証プロセスを築く必要があます。すなわち顧客IDとデバイスのバインド方法の安全性を確保し、リスクとその場その場の状況に応じて、多元的で柔軟な体制を整えることで、口座や決済認証情報への多様なアクセスに対応し、複数の手段を提供できるようにすべきでしょう」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナス・バレイシスは述べています。
レポートでは以下の点についても論じています。
- 新たな決済サービス指令(PSD2)に盛り込まれる認証強化の要件
- バイオメトリクス認証の拡大(多様な手段、デバイスまたはサーバへの実装).
- FIDOアライアンスとW3C Web Authentication Working Groupの概要
レポートには9図と1表が掲載されています。