レガシーシステムの近代化をめぐる課題 パート1:データ検証
Abstract
セレントは、保険会社を対象にレガシーシステムの近代化の進捗状況を調査しました。その結果、対象とした保険会社の半数以上で何らかの進展が見られたほか、4分の1以上では近代化がかなり進んでおり、変化の波が起こっていることが明らかになりました。
セレントの最新レポート「レガシーシステムの近代化をめぐる課題」は、セレントが約100社の保険会社を対象に行った調査の結果を分析しています。レポートでは現在のIT環境、将来の計画、データ移行の見通し、近代化の選好度、ベンダーの役割などについて論じています。
「最新の言語やシステムはIT部門にとって多くのメリットをもたらします」とセレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポート執筆者のキャサリン・スタッグ・マーシーは 指摘しています。また、COBOLコードを残らず排除することがレガシーシステムの近代化プログラムの目的ではないとも述べています。「レガシーアプリ ケーションに関しては統合のしやすさ、機能、ベンダーのサポート、スケーラビリティが評価の基準となります。アプリケーションがこれらの基準を満たしてい る場合にはまだリプレースの必要はないといえるでしょう。」
保険会社にとって、レガシーシステムは解決しなければならない課題となっています。その解決法は現在のIT環境、業務への影響、会社のリスク選好度などに よって異なります。SOAや最新のPASソリューションが成熟したことを受け、レガシーシステムの問題は比較的簡単に解決できるようになっています。シス テムの設計および計画を綿密に行うことで、保険会社はレガシーシステム問題を先送りせずに済むでしょう。
レポートではセレントの調査結果の概要を紹介し、各保険会社が採用しているアプローチの長所と短所を検証するとともにビジネスケースを提示しています。また、他に先駆けてレガシーシステムの近代化を行った保険会社の事例を取り上げ、その教訓を明らかにしています。
本レポートは17図と1表を含む26ページで構成されています。