インドの保険市場とITの概要
2014/10/27
ウェンリ・ユアン
Abstract
インドの保険市場は、調整段階に入っており、商品の標準化、販売プロセスの自動化とペーパーレス化が進展しています。調整が終了すれば、インド保険市場は再び急速に成長すると見られます。
本レポートでは、インド保険業界のトレンドからIT投資額を予測します。
インドは大規模な保険市場を有しており、2013年、保険料収入は約610億米ドルに達し、 2004年から2008年までは年率20%を上回る成長でした。商品、販売、マーケティングに関する規制強化の影響で2010年以降の伸びは減速しましたが、長期的には堅調な経済成長の恩恵を受けるでしょう。
セレントは2015年にはインド保険市場におけるIT投資額が21億米ドルに達すると予測しており、これに基づくと、2010年から2015年までのCAGR は11.3%となります。
「近年、インドでは、保険会社だけではなく、規制当局も、デジタル化に関するテクノロジー・プロジェクトに投資しています」と、セレントのアジア金融サービスグループのシニアアナリストで本レポートを執筆したウェンリ・ユアンは述べています。
本レポートにはインド保険市場においてビジネスの拡大を検討している金融機関やベンダーに向けた提言も含まれています。