インドのオンライン証券市場:拡大する電子取引
Abstract
インドのオンライン証券業界は、急成長を遂げており、リテール証券会社ばかりでなくテクノロジーベンダーにとっても数多くのビジネスチャンスが期待できます。電子取引のシェアは、現在のおよそ20%から2012年には30%に拡大する見通しです。
セレントは、最新レポート「インドのオンライン証券市場:拡大する電子取引」で、インドの株式市場におけるビジネス機会について分析しました。2003年から2009年の間に、一人当たり国民所得は101%増加し、家計の貯蓄は年率16.4%で成長しました。しかし家計の貯蓄のうち投資に向けられているのは現在わずか3%です。この割合は2015年には5%に上昇すると予測され、これは証券市場にとって大きなチャンスとなります。同時に、株式も人気を集めており、(株取引において義務づけられている)dematアカウント数は過去最高の1,570万に達しました。
出典:セレント
「インドのリテール証券部門は分散しており、大手証券会社10社のマーケットシェアは全体の15%にすぎません。が、マーケットが成熟するに従って、一部の証券会社に取引が集中するようになるでしょう。こうした熾烈な競争の中では、テクノロジー、地理的範囲、顧客サービスが、成功を収める上での重要な要因となるでしょう」とセレントのアナリストでレポートの共同執筆者のアシュマン・ジャスワルはと述べています。
また、「大手証券会社は、より複雑な商品を提供するようになり、インドNSEおよびBSEのオンライン取引高とオンラインユーザ数は、着実な伸びを見せています」とセレントのアナリストで共同執筆者のスリークリシュナ・サンカーは述べています。
本レポートは、インドの株式市場を概観し、オンライン証券会社が台頭しつつある現状を検証しています。レポートでは、顧客基盤、地理的範囲、商品レンジ、取引コスト、顧客サービスの水準、テクノロジー、レイテンシなどの基準に基づき主要オンライン証券会社を格付けしました。
本レポートは42図と6表を含む66ページから構成されています。