最先端のコアバンキングシステム: 2019年アジア太平洋地域編
Key research questions
- コアバンキングシステム市場に影響を与えている動向とは?
- コアバンキングシステム市場の主要プレイヤーは?
- 「最高の」ベンダープラットフォームは存在するか?
Abstract
過去10年間、デジタルの台頭およびデリバリーチャネルの進化により、プラットフォームが脚光を浴びてきた。銀行は、テクノロジーを導入して全面的なシステム交換を回避してきたが、限界に達して変革することを選択した銀行もある。しかし、多くの新しい形の変革が次々と現れている。古いコアシステムの撤去・交換はもはや過去の遺物であり、ベンダーが推奨している革新的な刷新または縦断的な実装の新たなアプローチでは、銀行は特定の縦断的な一部分のみを変革すればよい。
古いシステムと新しいシステムの間の格差は広がっている。先進的な銀行は、銀行により強い力を取り戻すシステムの構築を始めている。例えばそのようなシステムは、容易でより低コストのサードパーティとの統合、より包括的な経済モデルを利用したより迅速な契約締結、より設定変更が容易な実装のためのクラウド対応マイクロサービスベースの実装ケイパビリティ等に、銀行が柔軟に対応できるようにする。先進的な銀行が、完全にデジタル化されたチャレンジャーや子会社で取引を獲得していることは驚くに値しない。同様に、最先端のクラウドベース・プラットフォームを構築している新しいベンダーグループは、世界中のコアプラットフォーム市場を破壊しようとしている。このようなベンダーグループの商品は、小さなコミュニティから一流のメガバンクまでの注目を集めている。
しかし、「最高の」プラットフォームがあると考える人もいるだろうが、そのようなプラットフォームは存在しない。それぞれのプラットフォームに長所と短所があり、プラットフォームの選定は、リソースの有用性、現在のテクノロジー環境、社内カルチャー/ ケイパビリティ、既存コアベンダーの商品に基づいてなされるだろう。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください。)