2010年 欧州の保険金請求システムベンダー
Abstract
保険金請求業務向けコアシステムの分野では、保険会社によるシステム更新とベンダーによる高度なソリューションの開発が続いています。現在、欧州の保険会社の間では、保険金請求のような特定の中核分野で集中的に大規模なシステム更新プロジェクトを進める動きがかつてないほど広がっています。
セレントの最新レポート「2010年 欧州の保険金請求システムベンダー」は欧州の保険金請求システムベンダー21社を取り上げ、 そのうち11社のシステムについては全ての特性を、10社については簡単な概要を紹介しています。全ての特性を紹介したシステムには、欧州での導入実績があり、導入先保険会社のうち少なくとも1社から参照データの入手が可能なものを選びました。こうした基準を設けたのは、ベンダーの規模や実力、各製品および顧客基盤の成熟度、その他の重要な観点から、ある程度長期にわたって市場で入手できる(および成功する)と判断されるシステムをできるだけ多く選びたいという意図によるものです。
本レポートでは、セレント独自のABCDベンダービューを使ってベンダーを評価しています。これは①テクノロジーの先進性および柔軟性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスおよびソリューションの充実度―の4つの要素に基づいて各ベンダーの市場ポジションを比較し、図式化したものです。
レポートでは、既存システムを最新システムにリプレースすれば、成長・効率性・顧客獲得という3つの重要な企業戦略に合った導入効果が得られることも説明しています。
「ある1つの保険金請求システムが、全ての保険会社にとって最善であるとは限りません。様々なニーズに対応する製品が数多く販売されているため、保険会社にとって選択肢は豊富といえるでしょう」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるキャサリン・スタッグ・マーシー は述べています。
「保険金請求システムの中には、保険会社の商品ラインや業務モデルに応じて、追加設定なしでそのまま使える機能を幅広く備えているものがあります。また、既存のニーズだけでなく将来のニーズにも対応可能な機能を構築できる優れた設定ツールを備えたシステムもみられます」とアナリストで共同執筆者のクレイグ・ビーティー は述べています。
本レポートで取り上げたベンダーはアクセンチュア、Adacta、Comarch、CSC、eBaoTech、Fadata、FINEOS、FirstApex、Guidewire Software、IDIT Technologies Ltd.、Innovation Group、IT-Freedom、オラクル、Profit、Protegys、Quinity、SAP、SFS、Software Solutions Partners、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、およびWydeです。
このレポートは24表と3図を含む112ページで構成されています。