ネオバンクのモバイル・エクスペリエンス:大手銀行との比較
Abstract
スマートフォンの普及に伴い、モバイルのみで銀行サービスを提供する「ネオバンク」という新たなビジネスモデルが生まれています。これらのスタートアップ企業は、他の業界で経験した顧客経験を銀行にも期待するようになった消費者をターゲットにしています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ネオバンクは銀行業界にどのような影響を与えているか? |
2 |
ネオバンクは、伝統的な銀行に比べてどのような点が優れているか? |
3 | 銀行は何を教訓として学ぶべきか? |
Moven、Simple、GoBank、Soon、UBank、Bluebird、Bank Mobile などのネオバンクはチャレンジャーとして市場に参入し、最新の顧客経験を伴う総合金融サービスを提供することを約束し、デジタルの世界で通用するための十分な装備や適合性を備えていない(と彼らが考えている)金融機関に対して競争上の優位に立っています。
実際には、どのような成果が上がっているのでしょうか。チャレンジャーは期待通りの魅力あるデジタル経験を提供できているのでしょうか。大手銀行は既存のリソースを活用して市場の動きについて行っているのでしょうか、あるいは参入障壁を超えられずに後れを取っているのでしょうか。
本レポートは、預かり資産残高でトップ4にランクされる伝統的な銀行(バンク・オブ・アメリカ、ウェルス・ファーゴ、チェース、シティバンク)と4つの主要ネオバンク(Simple、Moven、GoBank、Bluebird)のアプリケーションを以下の5つの観点から比較しています。
- 取引する
- 購入する
- つながる
- 経験する
- 学習する
ネオバンクはバンキングの大部分のシェアの確保というにはまだまだという現状ですが、伝統的な金融機関に比べて明らかに優れている点も多く、今後の成功の可能性は多いにあります。
「デジタルの世界の常識は急速に変化しています。伝統的な金融機関は、デジタル化し、それに応じたビジネスモデルを構築しているとはいえ、デジタルのトレンドについて行くことは難しいと感じています」とセレント銀行プラクティスのアナリストでレポートを執筆したスティーブン・グリーアは述べています。
本レポートは35図と5表を含みます。