2018年は保険プラットフォームにとって重要な年: 損害保険編
2018/06/21
2018年は勢いを増している保険プラットフォームにとって重要な年である。保険プラットフォームが成功すれば、保険ITベンダー企業の競合方法は大きく変化するだろう。
Key research questions
- 保険プラットフォームとは何か?
- ITベンダーが保険プラットフォームを構築すべき理由は?
- 保険会社およびITベンダーが取り組むべき事は?
Abstract
\2018年1月Celent.comに掲載されたブログは、保険プラットフォームに関する「予測」というよりは「仮説」というようなものであった。「2017年がInsurTechの年なら、2018年は保険プラットフォームの年?」と題されたこのブログは、大手保険ITベンダー3社が「プラットフォーム」なるものを提供している、という考察に基づいていた。
以下に上記ブログの一部を引用する。
多くのプラットフォームは、当初は限られた目的(例えば、ウェブ検索、本の販売、友人との情報交換、営業担当者による潜在顧客/コンタクト先の把握)のためのウェブサイトとしてスタートした。そして、もしそのウェブサイトが非常に人々の興味をそそる効果的な方法で (すなわち、迅速に、楽しく、簡単に) 当初の目的を達成できれば、多くのビジターや顧客が引き寄せられるようになる (すなわち、ネットワーク効果を作り出せる)。
そうすれば、サイトの運営者はサイトの機能を拡張して、ビジターや顧客に関する多くのデータを収集し、サイトへのトラフィックやデータから収益を得ることができる。
保険プラットフォームとは複数のサイトが集まったものであり、様々なサービス/データ/機能/組織へのアクセスを、APIを通じて保険会社や他の企業に提供するものである。保険プラットフォームは通常はクラウドベースであり、ネットワーク効果によるスケールメリットを得られるようにデザインされており、プラットフォームの運営者は様々な方法で収益を得ている。
保険プラットフォーム