COVID-19パンデミックの状況下での銀行のIT投資戦略
2020/06/16
劇的な変化
Abstract
パンデミックの衝撃とその後遺症により、金融機関は長期的な戦略的IT支出の優先順位を再考せざるを得ないだろう。当社の調査は、多くの金融機関が2020年のIT支出ロードマップを捨て、「ニューノーマル」に向けて優先順位を付け直そうとしていることを示唆している。IT支出の優先順位は、パンデミックがどのように展開するか、複数の外出禁止の期間があるか、そして消費者や経済への影響の深さによって決まるだろう。しかし、主要な世界経済の急速な変化は、銀行の現在と将来の見通しに影響を及ぼし、戦略的取り組みへの投資にも影響を及ぼすだろう。
COVID-19の影響は、金融機関に多面的なプレッシャーをかけるだろう。
- 売上高と収益性の落ち込み
- 資産の回復力の鈍化
- 経営モデルの拡大解釈・崩壊
需給面での衝撃は、既存のテクノロジー予算や導入戦略に永続的な経済的影響を与える。セレントは、今後6~12カ月の間にIT予算と戦略的課題に大きな変化が生じると予測している。
- これまで支店を利用していた顧客のデジタル顧客エンゲージメント嗜好の加速
- 短期的には事業継続費用の伸びとリソースのダイナミックな拡張性
- 初期の戦術的な対応がより戦略的な支出の検討へと発展していく中で、コストの最適化とリソースの効率性の重要視
本レポートの目的は、IT成長の予測がどのような影響を受けるかについての洞察により、パンデミックの進展に合わせたIT支出のベンチマークを考えるためのフレームワークを確立することである。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)