オンライン証券におけるソーシャル/モバイルチャネルを使った顧客関係の改善【全訳版】
Strategies and Developments in the Online Brokerage World
Abstract
(このレポートは2013年5月7日に”Improving Client Relationships via Social and Mobile Channels:Strategies and Developments in the Online Brokerage World" というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2013年10月30日に発行しました。)
ここ1年半の間に、モバイル/ソーシャルメディアはオンライン証券取引における正式なチャネルとして台頭してきました。オンライン証券会社がモバイルおよびソーシャルテクノロジーの限界に挑戦し続けるなか、総合なサービスを提供するウェルスマネジメント会社が同様の戦略を策定するにあたっては、自立志向型投資家をターゲットとする証券会社の動向がヒントになるでしょう。
セレントの最新レポート「オンライン証券におけるソーシャル/モバイルチャネルを使った顧客関係の改善」はオンライン証券業界をテーマとする一連のレポートの第2弾で、オンライン証券をめぐるモビリティとソーシャルメディアの主なトレンドと発展状況を明らかにしています。
オンライン証券会社はモバイル機能の拡充とソーシャルメディアのプレゼンス強化を追求し、トレーダーに新たなツールや機能を提供し続けています。「オンライン証券は、先進的なテクノロジーによって差別化を図っています。新たなモバイルツールを追加投入し、コンテンツ、顧客相互間の交流、顧客サービスなどを含む成熟したソーシャルメディア戦略を策定しています」と、セレント証券グループのアナリストでレポートを執筆したアレキサンダー・カマルゴは述べています。
「利用状況を示す指標をみると、オンライン証券の努力が実を結んでいることが分かります。モバイルの利用は拡大し続け、投資家は証券会社のFacebook、Twitter、LinkedInページにアクセスし、トレーダーをめぐるネットワークの硬直性は改善されつつあります。全ての機能をそのまま流用できるわけではありませんが、総合的なサービスを提供するウェルスマネジメント会社にとってヒントとなるでしょう」とカマルゴは付け加えています。
レポートでは、モバイルチャネルの概要、最近の利用/導入状況、一般的な機能や新機能を検証し、タブレットの発展状況を明らかにしています。また、モバイル戦略を策定するにあたっての共通の課題と将来のビジネス機会/検討事項を説明し、ソーシャルメディアについては、プライベート・トレーダー・ネットワーク(証券会社の投資教育の枠組みの中に設けられた、顧客同志また顧客と担当者のコミュニケーションの場)や第三者のソーシャルコミュニティにおける動きを紹介しています。さらに、ソーシャルメディアをめぐるオンライン証券の動きについてもその課題や今後の見通しをまとめています。
レポートでは、自立志向型投資家をターゲットとする証券会社の先例から得た教訓を、総合的なサービスを提供する証券会社にいかに応用できるかを論じています。最後に、モバイルおよびソーシャルメディアの将来像についてセレントの見解を示しています。
本レポートは26p、4図と6表で構成されています。