北米のウェルスマネジメント: 顧客、商品およびプロバイダーの現状
Abstract
(このレポートは2007年1月22日に"Wealth Management in North America: Clients, Products, and Providers"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2007年10月12日に発行しました。)
北米の大衆富裕層の人口は2006年の3,040万人から2010年には24%増加し、3,770万に達する見込みです。この成長市場で顧客と資産の獲得を目指す金融機関は、顧客、商品、販売チャネルの整合を図る必要があるでしょう。
セレントの最新レポート「北米のウェルスマネジメント:顧客、商品およびプロバイダーの現状」 は、北米の2007年初めのウェルスマネジメント業界の現状を捉えています。レポートは、ウェルスマネジメント・サービスプロバイダーが考慮すべき主な顧客セグメントとして次の3つを挙げています。
• 大衆富裕層:金融資産25~200万ドルを保有する個人。2010年には総人口3,390万人に、総資産残高は7兆2,000億ドルに達するとみられます。
• 富裕層:金融資産200~1,000万ドルを保有する個人。2010年に総人口は340万人に、総資産残高は7兆9,000億ドルに達すると見られます。
• 超富裕層:1,000万ドルを超える金融資産を保有する。2010年に総人口は37万7,000人に、総資産残高は4兆2,000万ドルになると予想されています。
富裕層人口の増加に伴い、ウェルスマネジメント市場はより複雑になってきています。各金融機関ごとにターゲットとする市場セグメントは異なりますが、重複 するケースもしばしば見られます。競争の結果、サービス対象となる顧客セグメントの幅は広がりますが、金融機関のイメージが希薄化するというデメリットも あります。
「多くの金融機関は、ベストオブブリード型のサービスを提供するか、あらゆる顧客層に対応する総合サービスを提供するかの選択に迷い、どっちつかずになってしまっています」とレポートを執筆したセレント証券プラクティスのシニアアナリスト、ロバート・J・エリスは述べています。「顧客は、不適切な販売チャネルから不適切な商品を提供されると、違和感を覚えるでしょう。」
顧客セグメントを詳しく分析したうえで、顧客セグメントに応じて様々な金融機関が提供しているウェルスマネジメントの商品や販売チャネルを取り上げまし た。また、ウェルスマネジメント・テクノロジーの必要条件を考察し、ウェルスマネジメント市場における顧客、商品、プロバイダーおよびテクノロジーの今後 のトレンドを予測・分析しています。
本レポートは、証券会社、資産運用会社、フィナンシャル・プランナー、保険会社や銀行など、ウェルスマネジメントの分野で活躍するあらゆる組織にとって参考となるでしょう。
本レポートは8表と20図を含む全52ページで構成されています。