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ニューノーマルへの適応 パート3:COVID時代のIT戦略 ― 新世界の羅針盤

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2020/09/27

セレントは、日本とAPACの金融業界におけるCOVID-19インパクトを把握するため、金融機関、ITベンダーを対象にオンラインサーベイと個別インタビューを継続的に実施しています。本稿は、2020年7月に実施したサーベイ:「日本とAPACの金融業界におけるニューノーマルへの適応 ― COVID-19のIT戦略への影響」の結果と分析を通じてニューノーマルへのIT適応におけるインサイトと含意、そして推奨を提供します。

Key research questions

  • ビジネスゴールへのインパクトは変化したか?
  • IT予算の更新は?
  • ニューノーマルへのIT適応、最優先は?

Abstract

前回調査時点(2020年4月)の緊急事態(ロックダウン)から、COVID-19後(AC時代)の新常態(ニューノーマル)への適応はどのように変化したか?対処療法から原因治療へのIT戦略の転換は進展しているか?今回調査時点(2020年7月)における日本とAPACの金融機関は、ロックダウンへの対処からニューノーマルへの挑戦へとその舵を切りつつあると言えます。

日本とAPACにおける金融機関の危機対応は、ロックダウンの前後で「社内IT体制」の変更、次に「対顧客向けITサポート」、最後に「業界バリューチェーン全体の見直し」と段階的に進展しました。今回調査における金融機関の優先事項は、「緊急時に対応したセキュリティレベルの向上」に加えて、「クライアントエクスペリエンスの改善」、「ITソーシングモデルの再構築」といったプロアクティブなIT戦略へのシフトが見出せます。