インドのウェルスマネジメント市場の概要
Abstract
インドのウェルスマネジメント業界は新たな段階に入りました。この非常に大きな成長機会を捉えようと、プロバイダー、商品、チャネル、テクノロジー、規制当局、顧客が同市場に集まってきています。
インドのウェルスマネジメント業界は、今大きく発展しようとしています。インド経済自由化によりあらゆるセクターが成長・繁栄し、それに伴い、ウェルスマネジメント業界の成長もさらに加速しています。セレントは最新レポート「インドのウェルスマネジメント市場の概要」で、ウェルスマネジメント業界がこの国のダイナミックな市場でいかに成長するかを分析しています。
レポートによると、2012年までにインドのウェルスマネジメント市場は運用資産1兆米ドル(約112兆円)に達し、ウェルスマネジメント・サービスプロバイダーは4,200万世帯の顧客を対象にすると予測しています。
下図は、6つのセグメント全てにおいて顧客数の増加が予想されることを示しています。2012年までに各セグメントの世帯数は次のように増加するでしょう。
- 超々富裕層(純資産3,000万米ドル超(約34億円))は10,500世帯へ
- 超富裕層(1,000万~3,000万米ドル(約11億円~約34億円))は42,000世帯へ
- 富裕層(100万~1,000万米ドル(約1億円~約11億円))は32万世帯へ
- 準富裕層(12万5,000~100万米ドル(約1400万円~約1億円))は35万世帯へ
- マス富裕層(2万5,000~12万5,000米ドル(約280万円~約1400万円))は180万世帯へ
- マスマーケット(5,000~2万5,000米ドル(約56万円~約280万円))は3,900万世帯へ
「驚異的な大きさの市場機会が、結果的にプロバイダー側のセグメント化を促進しています。今後は、それぞれの顧客セグメントとそのレベルに適した商品が開発されるでしょう。従来は混沌としていたこの分野も構造化されつつあります。近い将来、まさにインドならではの革新的なことが起きると期待しています」とセレント銀行プラクティスのアナリストでレポート執筆者であるラヴィ・ナワルは述べています。
このレポートでは新商品と各クラスのプロバイダーの成長を牽引する構造的、状況的変化を分析し、この業界での今後の傾向を浮き彫りにしています。また、各顧客セグメントの詳細と、プロバイダーがこの巨大な市場機会を開拓するのに必要なテクノロジーの枠組みを説明しています。
全36ページのレポートには8つの表と20の図が掲載されています。
注)米ドルから日本円への換算レートは、2007年12月31日の仲値(東京三菱銀行公表による)を参照。