中小企業向けオンラインバンキング・ソリューション・ベンダーの評価:大規模銀行用ソリューション
Abstract
中小企業向けオンラインバンキング市場は、今、混乱状態にあります。銀行は、中小企業向けに提供するオンラインバンキング・ソリューションとして、個人顧客向けオンライン・ソリューション、中小企業専用のオンライン・ソリューション、あるいは企業向けキャッシュマネジメント・ソリューションのいずれを選択すべきかいまだ結論を出せずにいます。
現行の中小企業向けソリューションは、個人顧客向けの機能とキャッシュマネジメント機能を組み合わせたものがほとんどです。それらのレイアウト、ナビゲーション、画面表示の印象は、多くが1990年代後半のシステムを思わせるものです。オンラインバンキングは遅れを取り戻す必要があり、対応すべき領域はなお多く残っているといえるでしょう。
セレントの最新レポート「中小企業向けオンラインバンキング・ソリューション・ベンダーの評価:大規模銀行用ソリューション」は、新規導入またはグレードアップを検討中の大手金融機関のために市販されている、こうしたソリューションを比較しました。多くのベンダーが次世代製品のリリースを開始していますが、他社にぬきんでているのは、ごく少数に限られています。中小企業向けオンラインバンキング分野は成熟期に入っており、多大なビジネスチャンスが広がっています。
「中小企業向けオンラインバンキング・ソリューションのユーザーの多くは、これを個人顧客向けソリューション上で動作しているのが現状です。当然ながら、中小企業のニーズは十分に満たされていません。中小企業側は、機能、有用性、金融サービスの使いやすさを包括的に備えたオーダーメイドのソリューションを求めています」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポート執筆者のジェイコブ・イエーガーは述べています。
このレポートは15図と10表を含む42ページで構成されています。