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米国医療機関向けリモート・デポジット・キャプチャーの普及を促進

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2008/01/14

Abstract


リモート・デポジット・キャプチャー(RDC)にとって、各種医療機関は未開拓の分野です。RDCについて知っている医療機関は全体の3分の1にも達していません。しかし、ビジネスチャンスが明白であるにもかかわらず、多くの銀行はこの分野への進出に二の足を踏んでおり、敏捷性や積極性に勝る独立系の販売業者に市場シェアを奪われかねない状況にあります。

米国のヘルスケア市場は、50万を超えるサービスポイントが存在する巨大市場です。プロバイダーの大部分は中小企業で、従業員数20人未満の企業が90%を占めています。これらの企業はRDCに対する認知度は市場全般より低いものの、そうした製品に対する関心は高く、この市場セグメントへの参入を目指す金融機関にとってはオーダーメイド製品受注のチャンスが広がっています。セレントの最新レポート「米国医療機関向けリモート・デポジット・キャプチャーの普及を促進」は、米国のヘルスケア・プロバイダー市場におけるRDCへの関心の高さを明らかにしています。

米国の金融業界では、RDCがかつてないほど急速な勢いで普及しつつあります。しかし、医療機関におけるRDCの普及率は低く、そうした動きを実感することはできません。現在RDCを利用している医療機関は全体の10%未満であり、RDCサービスの存在を知っているのは35%にとどまっています。従って、RDC導入に向けたビジネスチャンスが大きいことは明らかです。2007年後半に行われた2つの調査では、RDCに関心があると回答した医療機関は36%に達しました。さらに別の調査結果の分析からは、RDCの普及率が低いのはソリューションに関心がないというより認知度の低さが主な理由であることがわかっています。RDCが登場してからまだ日は浅いながら、プロバイダー側はこれまで中間市場や大手企業を最優先顧客として重視してきました。一方、中小企業は相対的に軽視され、顧客として認識されたのも最近になってからのことです。こうした状況は、ヘルスケア市場でも同様であると思われます。

出展: セレントの病院調査(2007年4月、回答数220)、中小企業調査(2007年6月回答数330、2007年12月回答数240)

「未開拓市場というのはそう簡単に生じるものではなく、しかも医療機関におけるRDCの普及促進は巨大なビジネスチャンスです。医療機関は同規模の企業に比べると支払小切手の受領件数が多く、預け入れのために銀行を訪れる回数も多い反面、RDCの普及率が低いなど、ビジネスチャンスを裏付ける要因が揃っています」」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポート執筆者のボブ・ミーラは述べています。

本レポートではRDCの普及促進につながる潜在的要因について考察した上で、米国のヘルスケア市場の概要を示し、特に同市場におけるRDCへの関心の高さに注目しています。さらに、既にヘルスケア市場への参入に成功している銀行の製品や市場へのアプローチについて概説ました。

全26ページのレポートには、12図と5表が掲載されています。また、医療機関を対象とする過去の調査結果にも言及しています。1つはMetavante Payment Progress Index(Healthcare Edition)の一環として2007年6月に実施された調査で、あとの2つは中小企業におけるRDCの普及状況を把握するための大規模調査の一環として中小プロバイダーを対象に6月と12月に実施されたものです。