2011年欧州の保険契約管理システム(損害保険編)
Abstract
セレントは、保険契約管理システムを手掛ける欧州のベンダー42社を取り上げ、うち20社のシステムについては詳しい特性を、22社についてはその概要を紹介しています。
セレントの最新レポート「2011年欧州の保険契約管理システム(損害保険編)」は、欧州の損害保険会社向けに開発された契約管理システムを取り上げています。セレントがこのシリーズの発行を開始した2005年以降、保険会社とベンダーの双方で、同システムをめぐる活発な動きが続いています。2009年1月から2011年1月までの2年間に、130社を超える保険会社が新たに保険契約管理システムのライセンス契約を結んでいます。
本レポートでは、セレント独自の「ABCDベンダービュー」に基づいてベンダーを評価しています。これはベンダー市場の分析ツールで、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの4つのカテゴリーごとに、各ベンダーの市場における相対的なポジションを一目でわかるように示すものです。レポートではまた、保険契約管理システムを対象とした初めての「XCelent Awards」を上記のカテゴリー別に選出しています。
「今後も欧州市場にはベンダーの新規参入が続くとみられ、英国がその中心となるでしょう。ただし、ベンダー市場は細分化されたままであり、買い手である保険会社にとってはシステムの選択が難しい状況が続くでしょう」と、セレント保険グループのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
「ソリューションへの投資は衰える様子がなく、売上高の平均20%が研究開発費に振り向けられています。その結果、高度に設定可能で、ユーザーインターフェースに優れたシステムが開発され、保険会社が目指す高いビジネス目標の達成をサポートできるようになっています」と、アナリストで共同執筆者のクレイグ・ビーティーはコメントしています。
本レポートで詳しく特徴を紹介したベンダーはアクセンチュア、Accenture、CCS、Comarch、CSC、Duck Creek Technologies、eBao Tech Corp、Fadata、IDIT Technologies Ltd、IT Freedom、MSG、MI Ltd、Prima、Quinity、RDT、SAP、SSP (Pure)、タタ・コンサルタンシー・サービセズ、TIA Systems、Unirisx、Wydeの20社です。
他の22社のベンダーについては、一部の情報のみを紹介しています。情報を限定した理由として、欧州市場に参入して日が浅いこと、システムを導入している保険会社が少ないこと、参考データが少ないこと、ベンダー側の要請などが挙げられます。これらのベンダーは3i Infotech、Adaptik、Atena、COR FJA、Exigen、Guidewire Software、I2S、Indra.es、Innovation Group、ITN、Javision、Metaskil/ Open Square、NITL、Oneshield、PEGA、RGI、Sapiens、SFS、SSP (Select)およびTargetです。