2013年 アジア太平洋地域の保険契約管理システム:ABCDベンダービュー(損保編)
Abstract
保険契約管理システム・ベンダー市場を巧みに舵取りすることは容易ではありません。そこで、セレントは現在アジア太平洋地域で入手可能な損害保険契約システムの概要を示し、その航海の指針を示します。
「2013年アジア太平洋地域の保険契約管理システム:ABCDベンダービュー(損保編)」は、同地域で損害保険会社が利用できる保険契約管理システムを取り上げます。本レポートは、欧州、米国、アジアの保険契約管理システム(PAS)に関するレポートシリーズの一部です。
全体として、ユーザビリティーとパーソナリゼーションが大きく進歩しています。多くのベンダーは、ウェブベースのポータルへのインターフェース機能を追加または強化し、顧客サービス担当者、引受人、様々な販売員の使いやすさを向上させています。商品、ルール、ワークフロー、文書管理、ユーザーインターフェースを設定するシステム管理機能も改善されています。機能が拡張し、テクノロジーが進展したため、保険会社は、豊富なバラエティの中から、自社のニーズに合ったソリューションを探すことができます。すべての保険会社にとって唯一最高となる保険契約管理ソリューションはありません。しかし、各社それぞれのニーズを満たすソリューションは数多くあります。
「アジア太平洋地域のITベンダーを選定する作業はますます難しくなっており、保険会社がPASを絞り込む際には多様な重要性を測る異なるパラメータを分析する必要があります。それにはまず、自社にとっての優先事項を特定し、ランク付けすべきでしょう」と、セレントアジア金融サービスグループのシニアアナリストでレポートを執筆したウェンリ・ユアンは述べています。
本レポートは、保険会社が保険契約管理システムを選定するために必要とするすべてのツールを提供するものではありませんが、多くの候補ベンダーを絞り込む最初の一歩をサポートするものです。
レポートでは、アジア太平洋地域に投入されている26の保険契約管理システムを取り上げ、うち10については全ての機能と特性を、16についてはその一部を紹介し、「ABCDベンダービュー」を使って比較・評価しています。これはセレントの標準的なベンダー市場分析ツールで、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの拡充度―の4つのカテゴリー別に各ベンダーの相対ポジションを示すものです。