韓国のモバイルコンタクトレス決済市場のゆくえ
Abstract
(このレポートは2010年8月19日に日本語で発表されましたが、英語版である"Mobile Contactless Payments in South Korea: A Recipe for Future Success? "を2010年9月30日に発行しました。)
韓国のモバイルコンタクトレス決済市場の加入者数は、今後数年間は年平均成長率(CAGR)50%程度を維持しながら成長を続け、市場規模もそれに合わせて大きくなっていくでしょう。
セレントの最新レポート「韓国のモバイルコンタクトレス決済市場のゆくえ:成功へのステップを駆け上がれるか」では、同国のモバイルコンタクトレス決済市場の最新トレンドおよび今後の展開について分析しています。韓国は、何年も前からモバイルコンタクトレス決済(モバイル非接触型決済)に真剣に取り組んで来ましたが、本格的な成長が始まったのはここ数年です。2009年ごろから韓国のモバイルコンタクトレス決済市場は盛り上がりを見せ始めてきました。移動通信各社と株式会社韓国スマートカード(KSCC)が提携し、モバイルt-moneyサービスの展開を積極的に開始したのです。さらに2010年に入り、Hanaカードと SKTの合弁会社であるHana SKカードの誕生により、モバイルクレジットカードも活気を帯び始めました。
出典:セレント
「韓国におけるモバイルコンタクトレス決済の成長に必要な条件として、①RFアンテナ内蔵型携帯電話の普及、②モバイル用決済端末機の普及、③従来のカードと差別化を図った新規サービス、④韓国モバイルバンキングの成功のカギとになった相互運用−が挙げられます。成長のために必要なこれらの条件の全部をクリアするには至っていませんが、2010年に入り、続々と新たなサービスも発表され、韓国のモバイルコンタクトレス決済市場は確実に進化を続けています」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、韓国におけるモバイルコンタクトレス決済市場トレンドと共に、それに関連する商品ラインナップについても詳細に分析しています。また、同市場の今後の課題などについても詳しく述べています。
本レポートは、18図と6表を含む34ページで構成されています。