シェアリングエコノミー向け保険:Slice Labs
2017/04/18
マイク・フィッツジェラルド
Truly disruptive insurance innovations are rare. Slice Labs provides a valuable benchmark against which insurers, insurance technology providers, and insurtech firms can measure their innovation efforts.
Abstract
保険業界では、本当の意味でディスラプティブなイノベーションは多くは見られません。Slice Labsのケースは保険会社、保険分野のテクノロジープロバイダー、インシュアテック企業が自らのイノベーションの取り組みを評価する上でのベンチマーク的事例と言えるでしょう。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | Slice Labsはなぜディスラプティブなイノベーションといえるのか? |
2 |
Slice Labsの商品はどのようなものか? |
3 | Slice Labsの事例から何を学べるか? |
シェアリングエココミーで個人が空き部屋を貸し出す時、その人は事業者ですが、それ以外の場面では、一個人のままです。保険会社は、このように個人でありながら事業者でもある人のリスクに対してどのような保険商品を提供すればよいでしょうか。
Slice Labsは、最新テクノロジーを使って、未開の市場に新商品を提供しているという点でディスラプションの定義を満たしています。Slice Labsは個人と事業主の保険対象範囲をひとつのホームシェアリング保険契約でカバーするもので、デジタルの自動化プラットフォームを通じて利用回数ベースで提供されています。Slice Labsが確立したコストとスピードは、従来のイノベーション手法とは一線を画すものです。
「保険に関する報道によると、業界でディスラプションが相次いでいるかのようにみえます。しかし実際のところ、多くのプロジェクトは歩みが遅いのが現状です。Slice Labsは商品と販売システムの両方の変革を追及し、新興市場を対象にして成長しており、注目に値します。」
「シェアリングエコノミーは今後間違いなく拡大するでしょう。Slice Labsのような保険ソリューションは個別の危険に応じた適切な補償内容を提供することで、そのスピードを加速させることでしょう」と保険プラクティスのシニア・アナリスト、マイケル・フィッツジェラルドは述べています。