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世界的な信用危機が北米ウェルスマネジメント市場に及ぼす影響

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2008/12/16

Abstract


信用危機を受けて、自らの富や投資対象の商品、さらには将来の取引相手となるプロバイダーや販売チャネルに関する投資家の考え方や態度は構造的に変化するでしょう。

米国に端を発した信用危機は世界中に広がり、ほぼ全ての地域および市場で金融システムや経済に混乱をもたらしています。北米のウェルスマネジメントはこれ まで金融業界の中で信用危機に伴う影響が最も小さかった分野ですが、ここにきて市場の大幅な収縮が始まっています。投資家は取引先の金融機関や個々の投資 商品をより厳しく選別するようになっています。

セレントの最新レポート「世界的な信用危機が北米ウェルスマネジメント市場に及ぼす影響」は現在の信用危機が顧客セグメント、商品プロバイダー、マニュファクチャラーおよび商品そのものにどのような影響を及ぼすか予測しています。
簡単に言えば、信用危機が北米のウェルスマネジメントに及ぼす影響は、これまで確実で当然と思われてきたあらゆる事柄に疑問が投げかけられるようになった点です。
本レポートの主な論点は以下の通りです。

  • 投資家は独立系運用会社や高い評判を維持している会社への選好を強めているため、大手プロバイダーは打撃を受けている。
  • 顧客セグメントによって関心を持つ商品クラスや関心の程度に違いあるため、大部分の資産クラスで商品計画の見通しが不透明になっている。
  • 投資家は極端に保守的なスタンスへと急速に移行している。
  • 退職金口座の資産価値が縮小し、社会問題になる可能性がある。
  • プロバイダーが今回の信用危機を脱するにあたっては、テクノロジーが戦略的な優位をもたらすと思われる。


「信用危機に伴う北米経済の後退は、金融機関によるウェルスマネジメントサービスの提供
方法に決定的な変化をもたらしたといえるでしょう。危機の打撃が金融業界全体に波及し、
ポートフォリオや退職積立金の価値が目減りする一方、投資家はリスク許容度や退職後の資金計画といった基本的な問題をも疑問視せざるを得なくなっていま す」と述べるのはセレントのウェルスマネジメント・プラクティスのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるロバート・J・エリスです。

本レポートは、信用危機を受けて北米のウェルスマネジメント業界が直面している複雑な問題に焦点を当てています。

レポートは4図と7表を含む27ページで構成されています。