アセット・バックト・トークン: Part 1
2018/07/10
デジタル・アセットは今後、新たな成長期に入る。この成長期において、デジタル・アセットは、金融規制に則ったものとなるほか、従来の評価手法やアセットクラスの区分にも即したものになる。この成長期には新たなアセットも生まれるだろう。そしてこの成長期を象徴するのが、セキュリティ・トークンである。
Key research questions
- デジタル・アセットに対するグローバル金融機関の見解は?
- セキュリティ・トークンの主なメリットは?
- デジタル・アセットの市場機会は?
Abstract
2016年から2017年にかけてのICO(新規仮想通貨公開)とトークン発行の増加は、デジタル・アセットの世界におけるゲーム・チェンジャーとなってきた。本レポートは、アセット・バックト・トークンをテーマにしたレポートシリーズの第一弾である。新たなアセットクラスの発展を誘引するうえで、セキュリティ・トークンが秘める可能性を模索する。
アセット・バックト・トークン全般、特にセキュリティ・トークンは、パブリック・ブロックチェーンと規制に縛られた金融市場を結び付けるカギとなる。
そして、結び付けられたこの2つのパーツは、次世代のデジタル・アセットを引き起こすだけでなく、機関投資家の資本配分をリードする、強力な組み合わせとなるだろう。
グローバル金融機関のリスク評価の観点から見ても、セキュリティ・トークンの市場機会は注目に値するものだろうと、現時点でセレントは考えている。
本レポートでは、主要なデジタル・アセット (仮想通貨、ステーブル・コイン、ユーティリティ・トークン、アセット・バックト・トークンを含む) の市場機会に関し、ハイレベルな評価分析を行う。