リレーションシップ・プライシング・システムのベンダー比較
Abstract
ごく一部の銀行は、リレーションシップ・プライシング・システムを使って商品やサービスのプライシングを行っていますが、これは顧客や銀行にとっては朗報です。
銀行業界では、リレーションシップ・プライシングが主要戦略として注目されつつあります。リテール銀行では、手数料ビジネス、ターゲット・マーケティング、顧客のセグメント化、収益性分析などを重視する傾向が強まっていますが、それが手数料体系の複雑化を招いているため、銀行は、効率的にプライシング体系を構成する方法を模索しています。セレントの最新レポート「リレーションシップ・プライシング・システムのベンダー比較」は、同システムが金融機関の手数料戦略をどのようにサポートしているかを探っています。
リレーションシップ・プライシング・システムの導入が金融機関の顧客サービス向上や請求書の改善につながることは、想像に難くありません。本レポートでは、多数の銀行・金融商品やサービスの手数料を設定するという複雑かつ煩雑な作業を簡略化・自動化する、4つのトランザクション・プライシング・システムを比較しています。具体的には、バンドル商品、ロイヤルティ・プログラム、交渉による割引料などの可変的な手数料体系を検証しています。レポートでは、階層に基づく包括的なリレーションシップ・プライシング戦略を可能にするトランザクション・プライシング・システムに焦点を当てています。
「21世紀に入り、銀行は、顧客関係を強化し、顧客一人当たりの収益性を最大化することに注力しています」と語るのはレポートを執筆したニール・カタコフです。「総合的な機能を備えた手数料プライシングエンジンは、リテールとコーポレートの両分野において、リレーションシップ・プライシングをサポートし、顧客関係の強化を図るための強力なツールとなりつつあります。」
このレポートで取り上げたベンダーは、Amdocs、Interactive Technologies (Fiservの1部門)、SunTec Business Solutions、Zafin Labsです。
本レポートは3図と12表を含む全28ページで構成されています。