2007年欧州保険会社のCIO調査:プレッシャー、プライオリティ、プロジェクト、プラン
Abstract
セレントが欧州保険会社のIT幹部を対象に初めて実施したCIO調査では、欧州保険会社が市場ニーズへの対応を重視する傾向にあることが明らかとなりました。
セレントの最新レポート「2007年欧州保険会社のCIO調査:プレッシャー、プライオリティ、プロジェクト、プラン」は、2007年のIT投資に関する欧州保険会社の取り組み、プロジェクト、現在抱えている課題や優先課題について詳細に説明しています。
「特に市場ニーズへの対応が焦点となっており、代理店向けポータルやその他のeビジネスプロジェクトを巡るITプロジェクトに顕著に反映されています。」と本レポートを執筆したシニアアナリストのキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。また、調査結果から保険契約管理システムに多額の投資が行われている現状も浮き彫りになりました。
このほか、レポートでは主な調査結果として以下の点を挙げています。
インフラ全体におけるメインフレームへの依存度は低下しているものの、調査対象となった保険会社の75%は、引き続きコアシステムをメインフレーム上で稼動しています。J2EEと.NETのどちらを選択するかいまだ議論が続いており、保険会社の規模によって選択が分かれています。
WebサービスやSOAは着実に普及しています。WebサービスやSOAをミッションクリティカルな現場システムや補助システムで採用する傾向は主に大手保険会社を中心にみられ、60%にのぼる大手保険会社がミッションクリティカルなシステムでの使用を報告しています。
全44ページから成るレポートは、IT予算の詳細な内訳、人員計画・比率など幅広い分野を網羅しており、更にオンラインによる直販、コアシステムやビジネスプロセス/文書の管理システムの実装に至るまで、70を超える個別のシステムプロジェクトにおける保険会社の活動分析も含まれています。レポートには調査結果を示す27の図表が掲載されています。