信用収縮への備え
2008/07/02
Abstract
(このレポートは2008年7月2日に"Preparing for the credit downturn"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2008年11月21日に発行しました。)
ここ数年銀行は信用リスク計量化システムへの大規模投資を行ってきましたが、デフォルト率の低い環境に慣れていたこともあり、信用収縮に対する準備が不十分であるというリスクを抱えています。
セレントの最新レポート「信用収縮への備え」は、今後の信用収縮への備えとして銀行に何ができるかを論じています。レポートでは整備すべき経営体制の概要を示すとともに、有効かつ適切な信用リスク管理のレベルを維持するための7つの提案を示しています。
信用収縮は、銀行にとってプラスの側面もあります。例えば、競争力の劣る競合他行の買収、低迷していた債券取引の拡大、第三者向け不良債権処理サービスの 提供といったビジネスチャンスが見込まれます。こうしたチャンスを生かすためには、銀行が自らの組織体制を整備・強化し、競争力で優位に立つことが求めら れます。
本レポートは全16ページで3つの図が掲載されています。