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NFC決済:最近の導入事例からの教訓

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2013/05/02

Abstract


NFC決済ソリューションをめぐる問題があちこちで取り沙汰されているにもかかわらず、業界内ではこうしたソリューションへの投資を拡大する動きが広がっているようです。ここでは、最近の導入事例から得られた教訓を紹介します。

セレントは、先進国におけるNFC決済の実現可能性について以前から懐疑的な見方をしていました。複雑な提携関係やインフラ更新の必要性など、多くの課題を伴うことが広く認知され、それがNFC決済の普及を阻害する要因となってきました。それでも、NFC決済を導入する流れは勢いを増しつつあるようにみえます。インフラの問題は徐々に解消しつつあり、業界では関連投資を拡大するプレーヤーが増えている模様です。

セレントはここ数年、世界中のNFC決済導入事例に注目し、調査してきました。具体的には、Google Wallet、Isis、Intesa SanpaoloのMove and Pay、OrangeおよびバークレイカードのQuick Tapをはじめとするソリューションに加え、銀行やモバイルネットワークの運営業者とその提携相手の実例をみてきました。最新レポート「NFC決済:最近の導入事例からの教訓」は、これらの調査から得られた見解をまとめたものです。

「モバイル決済の今後の進化の方向性については不透明な部分が多いため、現時点ではすべての銀行がNFC対応システムへの投資に積極的というわけではありません。このレポートに示した教訓や提言は、この分野への投資を行う能力と意志があるプレーヤーがNFC決済の導入を進める上で貴重な手掛かりとなるはずです」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナス・バレイシスは述べています。
レポートでは、最近のNFC導入事例から得られた7つの教訓を紹介し、中でも、ビジネスモデルの決定や加盟店および利用者のネットワーク構築といった最重要課題を意識的に取り上げています。

本レポートは38p。11図と2表で構成されています。