金融危機の余波:2009年第2四半期における保険業界の予測と戦略
Abstract
保険会社の今後の展望は、前向きなものとなってきました。将来的には、見通しはより明るくなるでしょう。
セレントの最新レポート「金融危機の余波:2009年第2四半期における保険業界の予測と戦略」は保険会社とベンダーに対する調査をもとに、信用収縮の影響について明らかにしています。調査では予算、人員規模、事業戦略など、普遍的な手段にも注目し、それらが今回の金融危機でどのように採用されているかを検証しています。
出典:セレント
回答者は、雇用提供①効率的な競争②ビジネス戦略遂行③短長期的な成功−という点で自社が正しい路線を進んでいると評価しています。「例外である分野がひとつあります。自社における雇用提供の状況について今四半期は若干評価が下がったようです」とセレント保険グループのシニアアナリストで本レポートを共同執筆したキャサリーン・スタッグ・マーシーは述べています。
「予想通り、より戦略的な対応という点で進展が見られました。約80%の保険会社が裁量支出および出張費の凍結を既に導入もしくはその過程にあると回答し、また、3分の2近くの保険会社が給与カットを実行もしくはその過程にあると回答しています」とセレント保険グループのシニアバイスプレジデントで本レポートを共同執筆したクレイグ・ウェーバーは述べています。
「今四半期の結果で興味深かった点は、戦略的な対応に関する回答でした。新たな商品およびチャネルを開拓する保険会社が多くみられました。プロセスの効率化が最も注目され、大規模な資産の売却が実行されたようです」とスタッグ・マーシーは付け加えています。
多くの保険会社およびベンダーは、自社は困難を脱出した、と回答しています。この金融危機で、多くの企業では経営上の大きな変化があり、その一方で、ビジネス機会を見出した企業もありました。本レポートは、保険会社が金融危機にどう対応しているかを検証するシリーズの第2弾です。セレントが行った調査をもとに、保険会社が状況の変化にどのように対応したか、また保険会社が金融危機の影響をどのように予測していたかを分析しています。
本レポートは19図および3表を含む28ページで構成されています。