日本の証券業界におけるレガシー・モダナイゼーション パート1:調査結果分析と現状把握【日本語】
2017/02/19
Abstract
このシリーズでは、日本の金融業界における、レガシー・モダナイゼーションの現状と今後の方向性を考察します。今回は分析の対象を証券セグメントに絞り、パート1では、証券業界の現代化の現状を把握し、続くパート2では、そこでの対処策と証券業界への提言を述べます。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 日本の証券業界における、レガシーシステムの現代化はどの段階にあるか? |
2 |
証券会社にとって、現代化とは何か?それは何故か? |
3 | 証券会社は、どのようにして現代化を進めるべきか? |
サーベイの結果に基づき、証券業界のレガシー現代化の現状を以下の切り口から分析します。
- 現代化の検討の進捗状況、置換戦略、その理由
- 新たな解決策(SaaS、BPO)の検討状況
- 最大の課題はどこにあるか
- ビジネスケースの検討状況
- 現代化の進展による、ビジネス部門、IT部門の役割変化
「証 券業界の基幹システムは、動的なバリューチェーンを結びつける、多数のサブシステムの集合体です。それは固定的なものではなく、商品、取引、決済、そして リスク管理などの構成要素やその経済価値の変化、経済環境と市場構造の変化に伴って、ダイナミックに進化してきました。そして、その現代化を成功させるに は、証券市場に参加する需要サイド、供給サイド、加えて、市場を運営する取引所、規制当局の全ての市場参加者が、金融と資産運用 、テクノロジーのリテラシーを高めるといった根本的な体質改善が必要です」と、アジア金融サービスグループのシニアアナリストでレポートを執筆した柳川英一郎は述べています。
本レポートは、41p、34図、4表で構成されています。