コネクテッド・コーポレート・バンキング Part 3: デジタルコーポレートバンキングソリューション分析
2018/01/29
Key research questions
- 銀行がデジタルコーポレートバンキングのソリューションに投資する理由とは?
- 銀行はどのようにベンダー選定に取り組むべきか?
- デジタルコーポレートバンキングのソリューションを提供しているのはどのベンダーか?
Abstract
法人顧客の顧客経験(CX)の変革のために、テクノロジーインフラのアップグレードに取り組む際、多くの銀行は統合コーポレートバンキング・ソリューション・スイートを選択します。
様々な法人向けサービスを網羅的にカバーし、かつサービス間の一貫性を備え、更には顧客の特性に合わせたバンキングサービスを提供できれば、銀行が手にするリターンは多大なものになります。しかし、事業法人における顧客シェアを拡大するためには、コーポレートバンキングのソリューションにおける使い勝手や柔軟性、そして利便性を求める顧客の声に応えるべく、銀行は継続的な投資をしていかなければなりません。
様々なバンキングソリューションを取り揃える上で、多くの銀行はパッケージソフトウェアを選択します。こうしたパッケージソフトウェアを提供するベンダーは各社各様であり、事業地域や顧客基盤、インテグレーションのアプローチといった点で、それぞれ様々な特徴を持ち合わせています。本レポートでは、コーポレートバンキング分野のソリューションベンダーを10社取り上げて分析します。
2017年、セレントは、コーポレートバンキング全体におけるビジネスチャンスを調査するリサーチプロジェクトを立ち上げました。シリーズ第1弾のレポートとして「コネクテッド・コーポレート・バンキング: 縦割り構造を超えて」(2017年10月刊)を発行し、銀行におけるコーポレートバンキング事業の業績動向や、セグメント別収益、顧客セグメント分析、テクノロジーの変化、といった概要を取り上げました。またこの過程で、セレントはトランザクションバンキングと法人融資業務用ソリューションを手がけるベンダー25社にRFIを送付し、同テクノロジー業界の動向を調査しました。