保険業界におけるIT投資の予測
2020/09/16
保険会社の将来のテクノロジー投資についての調査
Abstract
今年初めに発生したCOVID-19は今もなお世界経済に影響を与えており、IT予算に対するプレッシャーも続いており、保険会社のCIOはランニングコストを横ばいに保つか、削減するよう求められている。このトレンドは、新しいテクノロジーの生産性とコストメリットを享受するために、IT部門がテクノロジー・アップグレードの取組みを続けることを求めている。
ソフトウェア・デリバリーの効率化に継続的に取り組むことにより、クラウド導入レベルの向上、オープンソースの利用拡大、アジャイル技術の利用拡大につながるとセレントは予測している。保険会社はより低価格/ 短期間のデリバリーを求めており、複数年度に亘る数百万ドル規模のトランスフォーメーションプロジェクトは現在も存在しているが、その数は少なくなってきている。
新しいテクノロジーへの投資は、売上を伸ばし魅力的な顧客エクスペリエンスを提供するためのチャネルのデジタル化、生産性を向上する新しい技術を利用したコア資産の合理化、引受結果を向上するデータ/ AI技術の導入に向けられるだろう。AI は今後益々一般的なプロジェクトの中核をなすものとなり、もはや「イノベーション」のみで利用されるものではなくなるだろう。
本レポートでは、保険会社の地域別IT支出パターンを分析し、世界の保険市場の概要を示している。また、保険料の伸びに基づくIT予算の見積もりや、テクノロジーが戦略やビジネストレンドに与える影響についても調査している。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)