テクノロジーの最新化とエコシステムの役割
Abstract
現在、金融サービスにおいて大きな変化が起きており、これからは新しい資産と既存の資産全体で広範なパートナーのエコシステムをどのように活用するかによって、デジタルバンキングの勝者と敗者が決まる。この分野でリードする金融機関は、すでに異種の思考に優位性があることを示している。金融業界は、パートナーシップの価値を最大化するために協働するという考え方を採用しなければならない。
最新化への道筋は様々であり、大半の金融機関は現在の段階や長期計画の最終段階に最も適した戦略を採用することになるだろう。また、クラウドネイティブの導入といった新しい最新化オプションに対するニーズは、規制環境やリスク選好度によって変わってくる。こうした中、ベンダープロバイダーは、自社が提供するエコシステムの強さによって差別化を図っている。エコシステムの拡大により、特定のニーズを解決するための選択肢が増えるからである。
現在、多くの異なるプロバイダーがエコシステムの階層の最新化に取り組んでいる。これらの製品は、銀行の幅広いニーズに応えるとともに、多くの実装モデルを含む、ハイブリッド方式で最新化に対応する機能を提供するものである。ここでは、金融機関は引き続きクラウドに積極的に取り組みながら、最新化されたメインフレームの利点を活用している。
エコシステムは金融機関のデジタル移行戦略で非常に重要な役割を果たすことになる。銀行は、広範なパートナーの中から価値を提供できるベンダーパートナーを探す必要がある。セレントは、こうした環境下で各ベンダーがどのように事業を行っているかを正確に把握するために、記録/ データ管理/ 顧客エンゲージメント/ 統合システムについて9社のベンダーから話を聞いた。本レポートには、オンプレミスからクラウドへの移行に影響を与えるトレンド、潜在的なエコシステムパートナーがどのように市場に参入するかについての見解、および将来に向けた重要な教訓が含まれている。
記載されているベンダー:Zafin、Temenos、Backbase、SunTec、Fiorano、MongoDB、Fujitsu、Technisys、Intellect、Red Hat、IBM