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決済トークン化革命:近い将来、決済は?【抄訳版】

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2015/10/01

Abstract

(このレポートは2015年10月2日に" Payments Tokenisation Evolution: Glancing into the Future" というタイトルで英文で発表されましたが、全訳版を2015年4月4日に発行しました。)
※ダウンロード:レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF

トークン化のコンセプトは新しいものではありませんが、2014年3月にEMV決済のトークン化仕様が発表されてから急速な進化を遂げており、今後も多面的に進化するとみられます。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 トークン化とは何か、またどのように進化しているのか?

2

Android Payは市場に投入されている類似ソリューションとどう違うのか?
3

トークンサービスプロバイダー(TSP)の役割は?そして誰がその役割を担うべきか?


Apple PayはEMV決済のトークン化仕様に基づく初めてのソリューションで、カードの決済ネットワークはトークンサービスプロバイダーという新たな役割を担うことになりました。その後、トークン化は以下のような多方面で急速な進化を遂げてきました。

  • トークン申請者の増加と多様化
  • トークン化を利用したソリューションの地理的な拡大
  • トークン化による対応可能な決済口座のタイプ
  • 商用化の枠組み
  • TSP の役割を担う事業者

本レポートはトークン化の概念、過去の経緯と関連プロジェクトの今後の進化の見通し、Android PayとApple Payの違い、Android Pay がトークンサービスプロバイダーの役割に及ぼす影響を解説します。決済ネットワークだけがTSPの役割を担う状況は続かないだろうと言われているのはなぜかを考察し、近い将来のTSP市場の姿を予測します。

「決済ネットワークは新たにTSPの役割も担うようになり、Apple Pay、Android Payといったデジタルサービスに対応可能なトークンサービスの提供者として重要な役割を担っています。TSPの担い手をめぐる競争は熾烈化するとみられるものの、トークン化のビジネスチャンスを生かす上で決済ネットワークが最も有利なポジションにいることに変わりはありません。トークン化によってカードは21世紀仕様となり、フォームファクターこそ変化するとはいえ、カードベースのソリューションの強さと繁栄は今後も続くでしょう」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナ・バレイシスは述べています。

本レポートは28p、12図と2表で構成されています。