2017年 セレントモデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー:CSE Insurance Group
Abstract
2017年の「モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー」にはCSEが選ばれました。同社が開発した商品が保険業界のベスト・プロダクトに選出されたことを評価した結果です。同社は古い考え方と業務慣行から脱し、保険の補償範囲、保険料、規則、手続き、コミュニケーションなどあらゆる側面を見直しました。その過程では、顧客からのフィードバックを集め、一般的な分析手法である5 CとSWOTを用いて市場を分析し、その上で自社のコアシステムを整理し、要件に適応させました。
保険会社は、イノベーションプロジェクトのベストプラクティス実践例から何を学ぶことができるでしょうか。
アワードでは、推薦された保険 会社の中から、テクノロジーの導入および利用に関するベストプラクティスを、「デジタル」「データ/アナリティクス」「イノベーション」「レガシーのトラ ンスフォーメーション」といったカテゴリー別に評価し、最も効果的に実践した保険会社をモデルインシュアラーに選出します。
レポートでは、ベストプラクティスの事例や成果の全てをリストにして紹介することはしませんが、業界スタンダードの採用、インフラの最適化、将来の再利用計画、自動化、STP、システム統合など、ITプロジェクトの成功に欠かせない共通の要素を特定します。
CSE Insurance Groupは、経営陣、社員、企業ブランド、商品ライン、テクノロジー、企業カルチャーの大胆な変革を実践して成功させた格好の事例と言えるでしょう。それを可能にしたのは、リスクをいとわない姿勢でした。
「CSEは全てを完璧に進めた訳ではなく、プロジェクトの進行過程ではいくつか誤りを犯したと認めているものの、革新的かつ徹底的な商品開発を成功させるためにすべきことは全てやったと言います。自分たちが何をどのようにすべきかを自問し、軌道修正しようとする同社社員の姿勢こそモデルインシュアラーたる要素でしょう」と保険プラクティスのアナリストでレポートを共同執筆したカレン・モンクスは述べています。